年々売電単価が下がっていることから、新設よりも少し前に作られているものの方が売電単価が高くなります。
しかし、固定価格での売電期間は10年と定められていますので、高値で売れる期間がどのぐらいあるのかという点は非常に重要です。残存売電期間があとどのくらいかを確認し、まだ長く残っているようであれば、査定で高評価が貰えるポイントとなります。
少しでも高く買取してもらうためには、発電所の実績を明確にしておくことが大切です。具体的な発電量や売電記録を数字で明確にしておくとよいでしょう。発電量があまりにも少ない場合は、大幅に査定額が下がってしまうだけでなく、そもそも買い手が付かないということも考えられます。
また、設備の劣化状況や破損状況、メンテナンス・修理実績もしっかりと残しておくとよいでしょう。発電量が少な目であっても、しっかりメンテナンスをしていた事実は信頼されるので高評価に繋がります。
太陽光発電システムを運営するうえで良い立地は、雨が少なく日当たりの良い立地です。
しかし、電力会社が電気の需要を供給のバランスをとるために、太陽光発電からの買電を一時的に止める「出力制御」の対象地域でないことも重要です。
出力制御の対象地域の場合は、出力制御が実施されたタイミングで、売電収入が大幅に下がってしまう可能性があります。ただし、電力会社や発電所の規模によっては制御の対象外となる場合もあります。
また、自然災害のリスクが低い地域に設置されている太陽光発電は人気が高いほか、購入希望者が多い地域や太陽光発電設備が少ない地域の場合、高めの価格であっても売れる可能性があります。
周辺住民の理解が得られている旨を購入希望者に伝えることも、査定の際の好評価につながるポイントです。
新しく設置されて発電量を「予想する」発電所と違い、一度稼働した発電所の発電量は「実績」として確認ができます。
重要なのは、資料などを用い売電実績を確認できる形で提示すること。これが査定額にも影響するのです。発電量の過去実績の確認が取れない・不十分であると、査定額にマイナスに働く場合もあります。
より高値での太陽光発電所売却を希望するのであれば、条件次第で修繕という選択肢もとれます。修繕によって売却価格をあげられる可能性があるのは、「致命的な故障がある場合」「想定より売電実績の低い発電所の場合」「メンテナンス不備で売電実績が下がっている場合」です。
想定より売電実績が低い設備については、施工時のミスや設備自体の問題が隠れているかもしれません。問題点を特定し改善できるだけの知識がある業者に修繕してもらえれば、売電実績の改善が望め結果として売却価格の上昇を見込めるでしょう。
太陽光発電所に機器的問題があったりメンテナンスが不十分だったりすると、発電量も減ってしまいます。つまり、原因を修繕さえすれば問題がなくなる太陽光発電であれば、修繕によって売却額を上げられる可能性があるのです。
太陽光発電導入時、特定の種類の補助金を国から受けている場合売却ができないケースも。売却を検討している人は、受け取った補助金がこれに該当するのかどうか確認しておくことをおすすめします。
太陽光の売却には知っておきたいポイントがたくさんあります。
お持ちの太陽光発電設備をより高く売却するためには、買取業者側も太陽光発電を熟知していなくてはなりません。そのため太陽光発電システムを売却する際は業者選びが大切です。信頼できるおすすめの業者をご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
Googleにて「太陽光発電所 売却」と検索(2021年5月6日時点)し、上位表示される会社20社の中で、建設・管理・運営まで行っていて、全国の物件の買取に対応している業者をピックアップしています。