何かに投資した場合、予定よりも早期に売却して利益を確保、あるいは必要資金に充てるといったことはよくあります。太陽光発電においても同じで、現段階で売却したいという人も多いでしょう。ここでは21・22年における太陽光発電の売却ポイント・時期について説明します。
太陽光発電の売却タイミングを考える際に重要なポイントの1つに、太陽光発電施設における災害や事故の有無があります。太陽光発電は通常の発電所と違って特に危ないものではありませんが、地盤が崩れる、あるいは発電パネルが自然災害で損傷するなどの事故が起こることもあり、自然災害保険料が値上がりを見せています。売却を考えた場合に災害が起きていなければ査定金額も高くなるので、売り時と判断できます。
様々な機器に使われている半導体ですが、発電パネルにも当然使われています。昨今の世界的な半導体不足によって、発電パネルを作るための部材も高騰しており、これから太陽光発電施設を作るという動きが減速する可能性もあります。逆に言うと、発電施設が横ばい、あるいは減ることになるので、今保有している発電施設は売り時とも考えられます。半導体の供給状況も視野に入れて売却時期を見極めましょう。
環境保全がより重要私されはじめてから久しい昨今。国としてもルールを変更する可能性もあり、こちらも1つの注視すべきポイントと言えるでしょう。今後ルールが変わり、太陽光発電施設が乱立することになれば、現存の施設の価値は下がることになりかねません。
自然災害の保険料の増加や世界的な半導体不足の状況、今後のルール改正の可能性等、様々な要因で既存の太陽光発電施設の価値が揺らいでいます。当然、価値が今後高くなっていく可能性もありますが、それは誰にも読めないことなので、売却を考える人が増えているのも事実です。高く売り抜けられる時期を判断することが重要です。
太陽光発電を売却する際には証憑(エビデンス資料)が必要となってきます。譲渡契約書や法人間履歴事項全部証明書、個人間の場合は住民票の写しや戸籍謄本などです。スムーズに売却を進めるためにはエビデンスとなる資料を揃えるのが大事です。
太陽光発電施設は基本的に屋外にあり、雨や風にさらされているため劣化の恐れも。メンテナンスすることで、高い発電効率を維持できるだけでなく、売却時にも高く売れる可能性があります。メンテナンスは周辺の除草や太陽光パネルの洗浄、電気系統の異常がないかの確認といったものがメインで、大きな費用はかかりません。場所や状況によって必要なメンテナンスの頻度が変わるので注意しましょう。
太陽光発電が広く普及することになったのはFIT法のおかげでもあります。しかし2017年の改正により、発電施設であることの標識や一般人が誤って入ってしまわないようにフェンス・立ち入り禁止の看板を設置することが義務付けられました。これらがない施設の売却は少し価値が下がるため、価格が落ちてしまうどころか、売却が認められない可能性もあります。法改正には目を光らせておきましょう。
買い手からすると、必要な標識のない、あるいはメンテナンスが行き届いていない太陽光発電施設は安くなるので、買いやすいと言えます。デメリットとしては、自分で標識を設置しないといけないこと、そもそもの購入が上手くいかないことでしょう。売り手としても、こういった買い手側のメリットやデメリットとなるポイントを押さえておくことで、高く売り抜けることができるでしょう。
売却を検討する際に、補修は必要なのでしょうか。結論から言うと、ケースバイケースというしかありません。とにかく早く売却したいという場合は補修をしなくとも売却は可能です。しかしながら、補修し、本来の発電効率まで戻すことができれば、補修費を差し引いても、売却費用の方が高くなるケースはあります。また補修をしておくことで、売却後のトラブルも避けることができます。すぐに売却しなければならない理由がなければ、補修するのが良いでしょう。
太陽光発電施設は人気の投資先ではありますが、これからの法改正の可能性や半導体不足、自然災害の発生などの様々な要因を加味し、売却を考える人も少なくありません。草刈りやパネル洗浄、補修を加えることで、売却価格を上げることも可能です。早急に現金が必要というわけでないならば、少し時間をかけて施設のメンテナンスを加えながら、売却先を検討するのが良いでしょう。タイミングを見計らうことで、より高い金額で売却することが可能です。
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